「将来は人の役に立つ仕事を… 何とか理解しようという結果が」

 私はもともと、勉強もスポーツも全然できないタイプでした。塾に入ったのも三年生からで、
この塾(サカモトセミナー)に入ったのも偶然でした。
 私が受験を思い立ったというよりも、両親が、保育園・小学校低学年を通じて、「この子は
勉強に向かないので、早くから私学に行かせて、そのまま大学に進んで、その間に趣味や
スポーツを通して、勉強させよう」と思い立って受験が決まりました。
 入ったときは「九九」もスラスラと言えなくて、入会テストもボロボロでした。だから、最初は
ずっと基本をやっていました。先生方は、わからないところは何度もくり返し説明してくれまし
た。
 そんな私が、四年生の三学期ぐらいから、いきなり勉強が頭に入るようになり、おもしろく
感じられるようになりました。でも私は、楽しいことでもずっと集中して考え続けることができ
ないタイプなので、夏休み、冬休みなどの塾のない日は、自分の好きなことをして過ごし、と
くにつめて勉強した覚えはありません。
 五年生になって勉強に社会が加わったとき、私は絶望的な状況でした。なぜなら社会の
地理も歴史もまったく理解・記憶することができなかったからです。地理の、丸暗記するしか
ないものはもちろん、先生が理解できるように説明してくれた歴史まで、興味が全然なくて、
頭に入りませんでした。周りには、「やる気がないだけ」などとも言われましたが、本当に理
解することもできなかったんです。
 六年生になて、本命の志望校が決まっても、正直実感がなくて、今まで通りふつうに過ご
していました。そのまま時間が過ぎ、試験日の一ヶ月ぐらい前になって、やっと自分でも社会
があぶないと気づき、今までずっとできないまま残していたをすごく後悔しました。今からやっ
ても、もともと苦手だし、全部はできないと思ったけれど、できるところまで頑張ろうと思いま
した。一つ一つやっていく時間がないので、歴史の方は最高水準ノートを使って、一度全部
書き、次に、自分で全て、ノートにまとめました。地理の方は歴史で時間をとってしまったの
で、ほとんど問題を解いて覚えました。「だめもと」でしたが、多少忘れているところはあるも
のの、今も、きちんと覚えているのが自分でも不思議です。
 そんな中で、一番最初の帝塚山の試験に臨みました。はじめての試験でとても緊張してし
まって、混乱して、自分でもとてもできの悪い解答になってしまったと思います。結果は不合
格で、すごくショックを受けました。とても次の神戸女学院の試験を受ける状態ではありませ
んでした。でも、母のはげましで何とか受けられる状態になりました。
 試験当日の朝、メガネが突然われてしまって、イヤな予感がし、よけいに緊張してしまいま
した。試験中、時計が見えなくてすごく不便だったけれど、自分の中ではけっこうスッキリす
る解答になったと思います。でも、運動の方は全然できなかったし、学力的にも足らなかっ
たと思っていましたから、不合格だろうと思っていました。だから合格と聞いたときにはすごく
うれしかったけれど、ウソじゃないかなと思ってしまいました。
 両親、友達など、今まで私を応援してくれた人達、そして三年生のはじめに「九九」もまとも
に言えなかった子をここまでの学力にしてくれた塾の先生方に、とても感謝しています。本当
にありがとうございました。
 これからも決してあきらめないで、少しずつでも前進して、自分を信じて頑張っていきたいと
思います。
 こんな気持ちを持てるようになったのも、今回の受験のつらさと、そして何よりも志望校に
合格できた喜びのおかげと思います。なさけない自分をなおして、将来は人の役に立つ仕事
をしたいです。
 来年、受験する人も、決してあきらめないで、少しずつでも前進していって下さい。試験の
時の緊張に気をつけて下さい。

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