「時間のきりかえと集中力 解く喜び、楽しみを味わう」

 ぼくは、二年生の時から、親のすすめで塾(サカモトセミナー)へ行きました。宿題もなく、
楽しかったことを覚えています。今から思うと、計算や漢字もやったけど、いろんな問題をし
ながら、図を書いて考えたらいいとか、どのように頭をつかったらいいかということを教えても
らったような気がします。
 四年生になると、まわりが大手塾へ行きだしました。ぼくもつられて体験授業をうけたりもし
ました。が、じっくり考える方法の方が自分に合っているような気がしたので、今までのまま
にすることにしました。
 その頃から友達の間で志望校の話が出て、ばくぜんと灘中を志望校にしました。
 算数は、徐々に難しくなっていきましたが、本当にじっくり考えて、それで解けたうれしさは
いいようもなく、いい仲間にめぐまれて、解く楽しみもでてきたように思います。
 理科の先生もまた、自分で解くまで手助けしてくれず、頭のしんまで使って苦労しながら解
きました。そしてだんだんと、「今日は、どんな問題だ。」と、問題にかかっていく姿勢もできて
きたように思います。
 国語は、あまり得意な方ではありませんでした。知識はともかく内容の把握がなかなかう
まくできませんでした。でも、五年生の終わりに要約を多くやらされました。それで、内容の
読み取りも、スムーズにできるようになり、六年生になると国語も得意科目になりました。
 社会は、最後まで苦手でした。ただ覚えるだけということが性に合わなかったからです。ギ
リギリになって覚えたらよいと思いながら、結局あまりやらなかったように思います。
 ただ勉強のやり方で言えることがあると思うのは、集中力だと思います。塾でも、先生の言
うことを一つ残さず聞く集中力、時間内で解こうとする集中力、これは大切だと思いました。
親からも「ざるのような目のあいたもので内容を受け取るのではなく、目のつまったもので受
け取るように」と言われた覚えがあります。塾の時間内で集中して授業を受けると、宿題もな
く家へ帰れば自由な時間があります。勉強と遊ぶ時間の切り替えを上手にして、集中するこ
とを覚えるといいと思います。
 ぼくは夏休みに、塾のない日は旅行にも行きました。また、正月にも休みがあります。計画
的に勉強もしましたが気分転換に初詣にも行きましたし、祖父の家へも行きました。ぼくは、
ただ長い時間だらだらと勉強するのではなく、やはり気分をかえて集中する方が能率がいい
と思います。
 低学年のうちに、とことん頭の使い方を教えてもらい、それが身についていると少々の難
問にはびくともしません。
 灘中入学式のときに、校長先生が「今までは解き方を覚えて解いてきたと思うが、これか
らは一問に時間をかけて解き、その喜びがわかるような取り組みをしてほしい。」と言われま
した。でも、ぼくはすでに解く喜びや楽しみを味わいながら勉強してきたように思います。自
分のしてきた勉強のしかたがまちがっていなかったと思って、自信が出てきました。これから
勉強する人たちも、そんな勉強のしかたをすれば中学校に入ってからも戸惑わずにすむと思
います。

「重要点にアンダーラインを! P・フランクルの本は楽しい」

「何よりも自分の努力が大切! 読解力を高める“読書”」

「本当に実力がつくのは復習! 夏休みは苦手克服のチャンス」

「本当の勉強を教えてくれた先生に感謝! 苦しい講習はとても身についた」

「将来は人の役に立つ仕事を… 何とか理解しようという結果が」

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