「本当に実力がつくのは復習! 夏休みは苦手克服のチャンス」

 ぼくは、五年生の時、塾(サカモトセミナー)に入塾しました。母が書店で、「小学生の超算
数法」という塾長先生の著した本を見て、教育方針に賛同したからです。実際、僕が何の支
障もなく中学入試に臨めたのは、全て先生方の力だと思っています。
 さて、前置きはこれぐらいにして、本題に入ろうと思います。
 僕が合格スル上で一番大切だと思うこと、それは復習です。予習や問題集をする事も大切
ですが、やはり復習に勝る物はないでしょう。僕も色々と問題集もやりましたが、本当に実力
がついたのは復習だけでした。あと、ここで大事なことは、“勉強は与えられる物ではなく、
奪い取る物だ”という事です。解らないところは、その日のうちに解決する事です。何が何で
も、先生に食らい付いて、難問を解く、そういう気迫が勉強には欠かせません。しかし、ただ
がむしゃらに問題を解くだけではいけません。本当に力をつけるならば、「1を聞いて10を知
る」といった方法です。つまり、10パターンなら10パターンとも解き方を覚えるといった、暗
記型の勉強ではなくて、1パターンをしてみて、それを完全に極め、その類似問題は何でも
解けるといった思考型の勉強をするということです。そして、それをするために、必要不可欠
なのが、「復習」なのです。
 ではここで、復習の具体的な例を挙げてみましょう。それは、復習ノートを作ることです。ノ
ートは、出来ればルーズリーフにして下さい。何故なら、区切れるし、色々と、加えることも出
来るからです。そのノートに、「日付・問題(写した方がいいです)・原因」を書くのです。ここ
で大事なのは、ノートを広く使う」、「書くのに時間はあまり使わない」などという事です。復習
は大事だ、と言っておきながら、時間はあまり使うなと言うなんて、矛盾しているじゃないか、
という人が、いらっしゃるかもしれませんが、僕が言う時間をとらないというのは、ノートをて
いねいに書き過ぎて、時間がたってしまった、などの意味です。
 それでは、教科別学習法です。
 <算数>は、パターンを覚えるのではなく、何故そうなるのか、という疑問を持ち考えるこ
とです。ちょっとした頭の体操に、そこらにある数字を適当に足したりするのも、意外と暗算
の能力も上がります。
 次に<国語>、これは本を読むに限ります。知識については、書いて覚えることです。それ
には、学友出版の「漢字の実力」3・2級をするのがいいです。
 <理科>は、「応用自在」を使うのがいいです。開設が、けっこう詳しいためです。それと、
学校などでの実験は大切にし、家でも手軽なものはやるというのも、理科の実力を上げる一
つの有効手段です。
 次は<社会>、これは普段から地図帳(帝国書院出版の中学生用)に目を通しておく事が
大切です。
 次は、夏休み、冬休みの過ごし方です。夏休みは、復習を重視して苦手な所をなくす様に
心がけることです。よく過去入試問題は、夏休みからと言われますが、僕としては夏休みこ
そ自分の苦手を克服する最大のチャンスだと考えています。過去入試問題は、11月下旬ぐ
らいから少しずつ、やっていく方がよいでしょう。(ここでも復習は忘れずに。)
 最後になりましたが、入試で一番重要なポイントは、もちろん復習もですが、“入試に対し
ての自分の中での認識”です。これはどのような事かを説明すると、「自分が入試を何故す
るのか」を自分の中で決める事です。これを「やらされて」などと思っていると、たとえ合格し
ても、それ以上ののびはありません。中学入試はゴールではなくスタートなのです。これを決
してゴールだと思ってはいけません。自分達の未来は、努力次第で道は開けてくるのです。
僕は東大寺を受験の時、それほど緊張もせずに受ける事ができました。これはやはり、自分
のやるべきことは果たした、後は運のみで決まる、というような気持ちになれたからだと思い
ます。
 それでは皆さん、悔いの残らない受験を目指し、がんばって下さい。未来は努力で変わる
ものなのです。

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